デマ屋・古谷経衡が、ツイッターでこんなことを書いていました。
〈小学校・中学校・高校と札幌市内の公立校に通った私。そこで、同学年に1人ずつアイヌ民族がいた。顔つきが明らかに西欧人風で日本人とは異なっている。特に高校のときの彼は、超絶イケメンで超モテてた。正直嫉妬してた。私のアイヌ民族体験。こういう体験は「報道しない自由ですかぁ?」ネット右翼風〉
「アイヌ民族」と「アイヌ系日本人」は違います!
古谷は、それすら知らないのです。
古くから和人との混交が進み、とうに「純血アイヌ」は一人もいませんが、アイヌの血を引く「アイヌ系」の人がいるのは当然で、「アイヌ系はいない」なんて、誰も言ってはいません。
そして、アイヌ系の人に対する差別が許されないことも、言うまでもありません。
しかし、その人は「アイヌ民族」でしょうか?
古谷の同学年にいたその人は、アイヌ語を話していましたか?
アイヌ古来の習俗・習慣・伝統に基づいて暮らしていましたか?
民族集団を形成して生活していましたか?
「日本人」ではなく、「アイヌ民族」だと思っていましたか?
こういう、「民族」であるべき要件がひとつもなく、日本語をしゃべり、日本の習慣の中で暮らし、自分を日本人と認識していて、ただアイヌの血が何%か入っているというのであれば、それを「民族」と呼ぶには無理があります。
「アイヌ系日本人」はいるが、それを「アイヌ民族」とは言えないのです。
「アイヌ民族」と、「アイヌ系日本人」は違う!!
おそらく、たったこれだけのことを古谷に理解させるのも、不可能でしょう。
それは単に、古谷がバカだからというだけの理由ではありません。
「個」の弱い人の中には、ウザいほどに自分の出身地を強調する人がいます。
そうすることでしか自分のアイデンティティーを底上げできないからで、それは、自然な愛郷心によるお国自慢の範囲を明らかに超えています。
これが、北海道出身の自意識過剰な偽善者だと、厄介なことになってきます。
「私は何だ!? 何者なんだ!?
そうだ! 私は北海道出身者だ!
北海道といえば、アイヌだ!
アイヌ民族に優しい私! これは売りになる!
これで私のアイデンティティー、爆上げだー!!」
…てなことになっちゃうわけです、古谷にしても、香山リカにしても。
この人たちにとっては、アイヌは「虐げられた先住民族」でなければならず、現在も「かわいそうなアイヌ民族」がいてくれなければ困るのです!
だから、学術的にどうだとか、歴史的事実はこうだとか言っても、全く聞く耳を持たないのです!
こういう人こそが、差別を欲している、真の差別者です。
私は恥ずかしいですね、北海道出身者として。